尾瀬の木道とは

「木道」発祥の地


 「木道」(もくどう)という言葉は、以前は広辞苑にも記載されていませんでした。
 どうも、尾瀬が発祥の地のようです。

木道はなぜあるの?


 尾瀬の湿原を保護する目的で、自然に与える影響を最小限に押さえながら、
 自然とふれあうことが出来るように配慮されています。
 最近、湿原より1m程度高めにした木道が増えています。
 1つは、原住民である「ツキノワグマ」の出没地点がそのようになってきました。
 ツキノワグマも人間が怖いそうで、人間の通行が見えるようにと、木道を高くしたそうです。
 もう1つは、冠水対策です。
 以前台風により尾瀬ヶ原が冠水し、陸の孤島状態が発生したそうです。

 湿原を保護しながら、自然とのふれあいが出来るように、毎年工夫・改善がされています。
何キロあるの?


 木道は、山間部を含め尾瀬のほぼ全域をカバーしており、
 総延長約57kmに及んでいます。
 そのうちの群馬県側の約20km(全体の約35%)が
 東京電力㈱によって維持、管理されています。
    (東京電力は、尾瀬の群馬県側の全て、尾瀬全体の7割の土地を所有しています。)

材料とその利用可能期間は?


 折れにくく水に強い国産のカラマツ材を使用していますが、
 それでも、湿原の中では10年前後で架け替えが必要となります。
 そのため、東京電力では毎年約2km(約170t)の木道を
 計画的に架け替えを行っています。

尾瀬フレーム


 この架け替えたリサイクル材から製作したものが、
 「尾瀬フレーム(尾瀬の木道 フォトフレーム)」です。

 また、2005年からは、このリサイクル材は
 全て「尾瀬の木道エコペーパー」に再生されています。

 そのため、「尾瀬フレーム」は製作個数限定、
 2度と製作できないフレームなのです。

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